世界水泳切符の渡部香生子は“ぶっきらぼう”で人気イマイチ
女子のエース候補が順当に世界選手権(8月、ロシア・カザニ)の代表切符を手にした。
10日、競泳の日本選手権4日目は5種目などが行われ、女子200メートル個人メドレーで18歳の渡部香生子(JSS立石)が2分9秒81の日本新記録で3連覇。前日の女子平泳ぎ100m、50mと合わせ今大会3冠を達成し、世界選手権の代表入りを決めた。
高1で出場したロンドン五輪では準決勝で敗退したが、昨年のパンパシフィック選手権、アジア大会(仁川)はともに200メートルで金、100メートルで銀を獲得。ロンドン五輪の同種目で銀、銅の2個のメダルを獲得した鈴木聡美に代わって、来年のリオでは女子のエース候補だ。
愛くるしいルックスで注目を集め、テレビのドキュメンタリー番組に取り上げられるようになった。競泳界では美女スイマーとして人気だったロンドン五輪100メートル背泳ぎ銅メダルの寺川綾(13年に引退)の後釜と期待されながら、ぶっきらぼうな対応で人気はイマイチ。今春、早大に入学し、晴れて女子大生に。
今後の日本競泳界を背負って立つ存在だけに、昨季から指導する竹村吉昭コーチは「精神面での成長を見せて欲しい」と注文を付ける。
“平泳ぎの女王”には、愛想と色気を兼ね備えた大人のスイマーへの変身が求められているのかもしれない。