CS進出へDeNA崖っぷち 「9.3」がAクラスへのデッドライン
「諦めず追い上げたけど、大輔らしからぬというか、1点を守りにいって大量失点になるというセオリー通りのものを見せてしまった」
DeNA中畑監督が悔しさをにじませた。12日の巨人戦は41歳のベテラン三浦が先発。四回に堂上に満塁弾を浴びて5回6失点。この一発が最後まで響いた。
これで巨人戦5連敗。首位阪神とは7ゲーム差に広がり、3位巨人とは5・5ゲーム差となった。5位とはいってもまだ38試合も残っている。CS進出を諦める段階ではないが、夏場の勝負どころでジリジリ後退しているようでは、上位争いは厳しくなってくる。
横浜OBは、「9月4日からAクラスの巨人、ヤクルト、阪神と4カードがある。その前に対戦成績でともに11勝5敗と相性の良い広島、中日と、9月3日までに12試合も残っている。まだチャンスはある」と期待を込める。一方で別のOBは「問題はその12試合だ」とこう続ける。
「DeNAは9年連続Bクラス。セでは唯一、CS出場経験がない。野手で精神的支柱となるリーダーも不在だし、この日は98年の日本一を経験している三浦ですら大事な試合で大量失点してしまう。この4連敗で2カード連続負け越し。連敗が続けば『やっぱりCSは無理か……』という雰囲気がチーム内に出てくる。もっか4位の広島は2年連続で3位に入り、エースの前田に加えて百戦錬磨の黒田もいる。中日も最下位に沈み、積極的に若手を起用しているとはいえ、2年前までAクラスの常連であり、谷繁兼任監督をはじめ、和田、荒木ら、ここぞという時の勝ち方を知るベテランがいるからね」