早実・清宮の恩師が明かす打撃好不調の“バロメーター”
■力んで引っ張りに?
入学時から「怪物」と騒がれ、そのフィーバーぶりは今夏の甲子園に向けて過熱する一方。それに反比例するかのように左方向への打球は減っている。
清宮自身は「騒がれているけど、活躍がそれに追いついていない。注目や期待に追いつけるように精進したい」と話しているが、「注目や期待に追いつきたい」と思えば思うほど力み、大きな当たりを打ちたいと「引っ張りにかかっている」のではないか。
清宮は調布シニア時代、変化球のタイミングに合わないことが何度かあった。そんなとき安羅岡一樹監督(52)は始動をワンテンポ遅らせ、ボールを見ろ、それが「間」だと助言した。いまこそ必要なのが、その「間」だろう。
「この投手はタイミングが合わないと思ったら、足を上げずに打ったり、常に打席でいろいろと考えながら打っていました」と安羅岡監督。
まだ1年生だが、清宮が器用さと高い修正能力を発揮すれば、本来の打撃もできるのだ。