関東第一・米沢監督に聞いた 俊足外野手オコエの素顔と能力
初戦(11日の対高岡商)で鮮烈な甲子園デビューを飾ったのが、関東第一(東東京)のオコエ瑠偉外野手(3年)だ。初回に一塁手が打球を捕り損なうのを見るや、一気に二塁を陥れる「一塁強襲の二塁打」。三回には大会史上2人目、49年ぶりとなる1イニング2三塁打を放ち、50メートル5秒96の俊足を見せつけた。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つオコエについて、16日の3回戦(対中京大中京)を前に米沢貴光監督(39)に聞いた。
――中学生の頃から、近隣では名の知れた選手だったのですか?
「彼は中学生の時、足にケガ(大腿骨頭すべり症、大腿骨の付け根がずれる病気)をしていたので、それほど野球はやっていなかったんです。だから当時のプレーは見たことがなかった。ただ、彼の所属していた東村山シニアさんから、『実はこういう選手がいるけど、どう?』と紹介されたのがきっかけですね」
――現在は183センチ、85キロ。入学当初の印象はどうでしたか?
「最初は線も細くて、身長も175、6くらいしかなかった。瞬間的なパワーはありましたが、スピードはそれほど……という印象です。正直、ここまでの選手になるとは思ってもみませんでした(笑い)」