初戦突破の上田西・原監督 「北信越勢は“新潟に学べ”です」
近年、甲子園で目覚ましい活躍を見せているのが北信越勢だ。昨夏は新潟、富山、石川、福井、長野で計13勝。日本文理(新潟)と敦賀気比(福井)がベスト4入りし、今春のセンバツは敦賀気比が全国制覇した。北信越が弱小地域と呼ばれたのも過去の話だ。12日に登場、初戦で宮崎日大(宮崎)を下した上田西(長野)の原公彦監督(44)に北信越の野球事情を聞いた。
――北信越はなぜ強くなったのですが。
「やはり09年夏の甲子園での日本文理の準優勝が大きかったのだと思います」
――新潟に負けるな、ということですか。
「むしろ『新潟県に学べ』ですね。もともと新潟は県ぐるみで高校野球の強化に励んでいた。現在はそれを北信越全体の動きに出来ないかという雰囲気がありますね。新潟と福井は甲子園でも強くても、長野、石川、富山は実績だとへこんでいましたから(苦笑)」
――長野県でも具体的な動きがあるのですか。
「小学校、中学校、高校で連携を取っていこうという取り組みはやっています。これまではそれぞれがバラバラに動いていましたから。何とかそれらをまとめようと、県高野連の人も入って改革をしようとしています。まあ、これも新潟県のマネなんですけどね(笑い)」