工藤監督がミス認め…ホークスのベンチは独走でもバタバタ
「ボクのミス」
試合後、ソフトバンク工藤監督が頭を下げた。
4-6で西武に敗れた昨16日の試合。指揮官が悔やんだのは、六回の継投策である。4-3と追い上げられ、なおも1死一、二塁のピンチ。打席に左の森を迎え、先発の寺原から左腕の森福にスイッチしようと考えた。佐藤投手コーチがベンチを出て、マウンドへ。このタイミングで投手交代を告げるはずだったが、佐藤コーチは寺原にアドバイスをするや、そのまま戻ってきてしまったのだ。
「勝手にオレが続投だと思って行っちゃった」
ベンチに帰ってきた佐藤コーチがファウルラインを越えた時点で投手交代は認められない。
結局、寺原が森に安打を打たれて1死満塁とされ、メヒアの適時打と熊代の犠飛で2点を追加された。4点リードから逆転負けしたのは今季初。工藤監督は自らの確認不足を認めたうえで、「はぁー、ショックが大きい」とため息をついた。
「とはいえ、実は珍しいことではないんです。工藤監督は就任1年目でコーチ経験もない。本人の意向でヘッドコーチを置いていないこともあり、特に攻撃に関する采配はバタバタすることがあります。あれは、交流戦の最中でしたが、勝負どころの場面で代走を使うか否かの決断ができず、わざわざベースコーチャーを呼び寄せて、判断を仰ぐなんてシーンもありました。バントやエンドランのサインなんかも、選手から言わせるとワンテンポ出るのが遅いそうです」(放送局関係者)
それでも、ソフトバンクは2位の日本ハムに9.5ゲームの大差をつけて首位を独走。圧倒的な戦力の前には、監督の経験不足などハンディにもならない。