「小さな大魔神」宣言のベイ山崎 先輩・与田氏も驚く体調管理
「シーズン初めに言った通り、チーム(の最後)を締める小さな大魔神になります!」
18日のヤクルト戦後のお立ち台。元中日の与田剛が持つ新人最多記録の31セーブに25年ぶりに並んだDeNAの山崎康晃(22)は、あどけない顔をほころばせ、目いっぱいの声で叫んでみせた。
2人は同じ亜大出身。
「縁というか、なにかあるのかなという感じがする」と感慨深げにコメントした与田氏は、「私の1年目を思い出しても、疲れてしんどいことが何度もあった。1年目から体調をしっかり管理し、安定感のある成績を残しているのがすごい」と後輩を持ち上げた。
先輩が言うように、安定感では山崎康に軍配が上がる。与田氏の1年目は50試合に登板して4勝5敗31セーブで防御率は3.26だった。対して山崎康はこの日が47試合目の登板で2勝2敗31セーブ、防御率は1.60。四死球の数も与田氏の33に対して10である。
5位のDeNAはこの日の勝利で4位の広島とのゲーム差を再び1.5に縮めた。3位のヤクルトとは3.5ゲーム差。試合後、山崎康の記録を「しっかり仕事ができるし心強い。ファンの期待を背負って結果を出している」と自分のことのように喜んだ中畑監督にとって、この新人ストッパーは悲願のCS進出に向けた切り札になる。
与田氏は1年目の登板過多がたたり、2年目以降は肩とヒジの故障に苦しんだ。その二の舞いだけは避けて欲しい。