一度やるとやめられず? 高校野球「強豪校監督」の“旨み”とは
結局、元のさやに収まった。
26日、智弁和歌山の高嶋仁監督(69)が正式に続投を表明。今夏の甲子園初戦で初出場の津商に敗れた後、体調不良もあって「学校に辞意を申し入れる」と話していた。それが一転して続投だ。高嶋監督が「5年も10年もやらないよ」と言うように、直近の大会で3回連続甲子園初戦敗退のチームを立て直すのが目的だろう。
高嶋監督自身に悪いウワサはないが、中には私利私欲のために強豪校の監督のイスにしがみついている者もいる。プロのスカウトが言う。
「甲子園に何度も出場している私立校の監督は、他校から引き抜きの誘いを受けた際、『オレを使いたきゃ1000万円用意しろ!』と言い放ったそうです。その監督は教員免許のない、雇われの専任監督です」
学校側も甲子園に出場すれば宣伝になるため、野球しか能のない監督たちを厚遇し、チヤホヤする。
「ある東日本の監督は月に数十万円の交際費が許されており、そのカネで隣の市に女を囲っていますよ。西日本にも選手集めを名目に旅行感覚で全国を回り、ロクにグラウンドに顔を出さない監督がいます」(前出のスカウト)