岐路に立つ女子マラソン 伊藤リオ内定も「後半勝負」通用せず
今のままでは絶対にメダルは取れない。世界陸上最終日(30日)に行われた女子マラソンは、エチオピアのM・ディババが2時間27分35秒で優勝した。日本選手は伊藤舞の7位が最高。時計は2時間29分48秒だった。他は、前田彩里が2時間31分46秒で13位、重友梨佐は2時間32分37秒で14位だった。
レースは序盤からスローペースで、33キロすぎにアフリカ勢がペースを上げると、日本勢は次々に脱落。先頭集団4人の争いは、ゴール前100メートルで飛び出したディババが制した。そのディババから6位のトゥファまではすべてアフリカ勢。3位のキルワはバーレーン代表だが出身はケニア。男女マラソンは、アフリカ勢がメダルを独占した。
入賞(8位以内)の伊藤は、来年のリオ五輪キップは手にしたものの、こんなレースをするようでは五輪でメダルは期待できそうにない。
この日は日本選手向きのスローペースでレースが進み、終盤にスピードを上げるアフリカ勢にどれだけ食らいついていけるかがポイントだった。しかし、アフリカ選手と「ヨーイ、ドン」では勝負にならないことが改めてはっきりした。