リーグV目前 強力燕打線生んだ“真中イズム”を監督が語る
最下位に終わった昨季も、チーム打率.279、667得点はリーグトップだった。
当時、一軍チーフ打撃コーチだった真中監督(44)は、走者が出ればバントという作戦を極力避け、ファーストストライクからの積極性を掲げて打線を活発化させた。この方針は監督に就任した今年も変わっていない。
その真中監督が言う。
「打者がランナーを進めなきゃいけないと思って、無理に右打ちをするなど、チームのためと思いすぎると、積極性がなくなり、ひいては萎縮する。打者への制約を取っ払うことから、昨年スタートしました。いかに自分のスイングができるかが原点ですからね。必要以上の自己犠牲の精神は必要ないと思います。もちろん、すべてを打者任せにしているわけではなく、状況に応じて、バントをやる時はベンチから指示を出します。『ここは打つべきかな』と打席で迷ってしまうことが一番良くないですから」
真中監督は打撃だけでなく、守備や走塁、バッテリーの攻め方についても同様に「制約」を課さない方針を掲げているという。
選手が最大限の力を発揮できる環境にあるからこその大躍進といえそうだ。