リーグV目前 強力燕打線生んだ“真中イズム”を監督が語る

公開日: 更新日:

 最下位に終わった昨季も、チーム打率.279、667得点はリーグトップだった。

 当時、一軍チーフ打撃コーチだった真中監督(44)は、走者が出ればバントという作戦を極力避け、ファーストストライクからの積極性を掲げて打線を活発化させた。この方針は監督に就任した今年も変わっていない。

 その真中監督が言う。

「打者がランナーを進めなきゃいけないと思って、無理に右打ちをするなど、チームのためと思いすぎると、積極性がなくなり、ひいては萎縮する。打者への制約を取っ払うことから、昨年スタートしました。いかに自分のスイングができるかが原点ですからね。必要以上の自己犠牲の精神は必要ないと思います。もちろん、すべてを打者任せにしているわけではなく、状況に応じて、バントをやる時はベンチから指示を出します。『ここは打つべきかな』と打席で迷ってしまうことが一番良くないですから」

 真中監督は打撃だけでなく、守備や走塁、バッテリーの攻め方についても同様に「制約」を課さない方針を掲げているという。

 選手が最大限の力を発揮できる環境にあるからこその大躍進といえそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…