リーグV目前 強力燕打線生んだ“真中イズム”を監督が語る
胴上げ目前だ。ヤクルトは28日の中日戦に勝利。2位巨人が敗れ、いよいよ優勝マジックを「1」とした。
2年連続最下位チームの大躍進を支えているのは、リーグ屈指の強力打線だ。チーム打率.258、562得点はともにリーグ1位。トリプルスリーを確実にしている山田をはじめ、川端、畠山、バレンティン、雄平らを擁する打線は破壊力抜群だ。
この背景には攻撃的な打順がある。2番に首位打者をうかがう巧打の川端を置き、3番山田、4番畠山がどっしりと座り、故障から復帰したバレンティン、雄平と続く。
「川端、山田、畠山」と強打者を並べて置くことで相手バッテリーにプレッシャーを与えるとともに、バントをしなくても得点確率を上げるようにするのが狙いだ。
1番が出塁しても、川端がバントで送る場面はほとんどなく、犠打はわずかに2個。この日の試合でも初回、無死一塁の場面で強攻して得点を挙げている。133犠打はリーグ最少だ。また、1番が凡退しても川端がチャンスメークして山田、畠山で得点するケースもある。