インパクト時のフェース向きは打点位置の影響も非常に大きい
逆に、打点位置がトウ側にズレると、インパクトの衝撃でヘッドは時計回りに回転してボールは右に飛び出す。インパクトでは1万トン近くの衝撃があるといわれているが、高速度カメラでインパクトを観察すると、想像以上のエネルギーが発生していることが目で確認でき、芯を外すとヘッドが大きくブレることが視認できる。
ボールが左右に大きく曲がるのは、スイングの仕方もさることながら、打点位置の影響も大きい。
フッカーの場合、フェースのトウ寄りでヒットすればボールが右に飛び出す分だけ左のミスを減らせる。逆もしかり。スライサーの場合、フェースのヒール寄りでヒットすればボールが左に飛び出す分だけ右のミスを確実に減らせるのだ。
ゴルフは物理。打点位置とボールが飛び出す方向の因果関係を知っていれば、ゴルフの腕前に関係なく、想定外のミスショットはかなりの確率で減らせるのである。(ゴルフライター・マーク金井)