横浜は来春全国制覇を狙える
来春のセンバツ甲子園をかけた秋季大会が各地で始まっている。
去る19日、今夏の甲子園優勝の東海大相模が、神奈川大会準々決勝で横浜に八回コールド負け。センバツが絶望となった。夏の甲子園を最後まで戦うと新チームの始動は遅れる。これはかなりのハンディなのだ。
東海大相模は日本一のレギュラーメンバーが0人。聞くところによると、甲子園から帰って2週間で練習試合を16試合組んだという。急ピッチでチームをつくっても、新チームでレギュラーになった野手には30試合は必要。経験不足は守備はもちろんのこと、特に打撃に影響が出る。最速145キロの北村という好投手を擁しても、夏の覇者には時間が足りなかったようだ。
対する横浜は今夏の県大会決勝の再戦でリベンジに成功した。石川、藤平の左右2枚看板をはじめ、レギュラー陣がほぼそのまま残っている。渡辺前監督から引き継いだ平田新監督が8月にみっちりチームを練り上げる時間もあった。スカウトを担当する金子新部長の功績で、今年の横浜はタレントが揃っている。まだ県大会4強の段階で、その先には関東大会も控えているが、もしセンバツに出場できればベスト4は目指せる。古巣だから言うわけではなく、久しぶりに全国制覇も夢ではないチームだとみている。