地元W杯の日本躍進を後押しする統括団体の“ソロバン勘定”
1次リーグ敗退が決まったとはいえ、今大会はイングランド有利のジャッジが目立ったように、ラグビーW杯ではホームアドバンテージは当たり前。
次回大会では日本の試合間隔を1週間空けたり、移動の負担を軽減するため会場を1カ所に固定するなど、日本を勝たせるためにあらゆる手段を講じることも考えられる。
WRは次回にも外国人枠を廃止するともいわれるが、国籍を取得した選手の代表入りを認めるなど条件の緩和なら、日本の受けるダメージは最小限に抑えられる。
今大会はラグビーの母国イングランドでの開催も追い風となり、総収入は大幅増を記録。複数の英国メディアによれば、放映権料、スポンサー料、チケットの売り上げを合わせて総収入は6億ポンド(約1009億円)に達し、11年ニュージーランド(500億円)、07年フランス(530億円)を大幅に上回るのは確実だという。
大会の盛り上がりにWR関係者はほくそ笑んでいるそうだが、次回は日本が思惑通りにベスト8まで駒を進めれば、高笑いが聞こえることになる。