7年ぶり地区S進出のカブス 躍進の陰に指揮官の“マジック”
選手の体調管理を重視し、チーム状態を維持するため指揮官はあることを禁じた。7月以降、本拠地でのデーゲームの際には試合前の練習をやめさせ、打者は打撃練習をせずにストレッチなどの準備運動をして試合に臨んだ。先発投手が登板の合間に行うブルペンでの投球練習も球数を制限。選手の疲労回復を優先した。
その結果、故障者は減り、8月には9連勝し、息切れを繰り返してきた9、10月は23勝9敗をマーク。ポストシーズン進出を果たした。
マドン監督の方針は主力選手に好評で「シーズン終盤に体が動くのは初めてだ」と皆が口を揃えた。昨季のジャイアンツのように、ワイルドカードから勝ち上がったチームがワールドシリーズを制覇するケースもある。カブスは「ヤギの呪い」にたたられ、1908年を最後に世界一から遠ざかっている。マドン監督によって、いよいよその呪いは解かれるか。