ハンド女子40年ぶり五輪のカギ握る“本場仕込み”の司令塔
「(ライバルの)韓国を相手に今までやってきたことを全てコートで表現して笑顔あふれる試合をしたい」――。
15日、ハンドボール女子日本代表がリオ五輪アジア地区予選(20日開幕=愛知・名古屋)に向けての練習を公開。男子高校生を相手に実戦形式の練習を行うなど、約3時間の最終調整を行った。
76年モントリオール大会以来40年ぶり2度目の五輪出場を目指す日本(世界ランキング13位)にとって最大のライバルは韓国(同8位)。宿敵を倒してアジアに与えられた1つの出場枠獲得の鍵を握るのはCB(センターバック)の石立真悠子(28)だ。
女子日本リーグの強豪オムロンを経て昨年7月、欧州の有力国の一つであるハンガリーのプロリーグに移籍。166センチと海外勢と比べて小柄ながら所属する「フェヘールバールKC」では欧州の大型選手を相手に体を張ったプレーでチームを牽引した。今回の代表招集にも所属チームが難色を示し、今月に入ってようやく派遣を認めたほどだ。俊敏性と突破力を生かしたオフェンス、ディフェンスに加え、試合をコントロールする能力にも定評がある。栗山雅倫監督(44)も「攻撃面の司令塔」と絶大な信頼を寄せる。
女子団体ではバスケットボールが04年アテネ大会以来3大会ぶりの五輪出場を決めたばかり。本場仕込みの司令塔・石立は40年ぶりの出場に導けるか。