リオ五輪切符に暗雲 日本女子体操が怪我人続出の“非常事態”
女子体操日本代表が2日、世界選手権(23日開幕、英国グラスゴー)に向けた試技会を公開。5月のNHK杯個人総合を制した杉原愛子(16)が右ひざを痛めて棄権するなど、代表選手8人(補欠も含む)のうち3人が故障で演技すらできなかった。
杉原は代表最年少ながら4種目全てに安定感があり、世界選手権での上位入賞が期待されていた。現在は平行棒と平均台の着地の際に痛みが出るため、軽めの練習しかできない状態だ。女子代表の塚原千恵子監督は「本番までに何とか間に合わせたい」と話したが、ぶっつけ本番の演技を強いられる可能性もある。
今回の世界選手権は来年のリオ五輪に向けた重要な大会だ。団体では8位以内に入った国・地域に出場権が与えられる。今大会でリオのキップを手にできなければ、来年4月のプレオリンピックで残りの4枠を争わなければならない。
男子に比べて女子は世界レベルではないとはいえ、前回のロンドンでは8位入賞を果たすなど、徐々に力はついてきた。
塚原監督は「普通に演技すれば(五輪で)8位には入れるメンバー」と分析しているが、入賞どころか出場権獲得すら危うい。