右肩痛の富士大・多和田 西武がドラ1指名公表した裏事情

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「各球団のエースナンバーを背負ってもおかしくない投手。潜在能力は今年のドラフト候補の中で一番です」

 西武の鈴木球団本部長がドラフト会議前日の21日、こう言って1位指名を公表した。

 富士大の多和田真三郎投手(4年=中部商)。150キロ超のストレートに加え、カーブ、フォーク、シンカーなど変化球も多彩な右腕だ。

 右肩痛のため、今春のリーグ戦以降、実戦登板なし。6月の大学選手権も、秋の北東北リーグも投げていない。それでいてプロ志望届を提出している。そこに西武の計算や思惑が働いていたかはともかく、実際に投げていないのだから、他球団が右肩の状態を正確に把握しづらかったのは間違いない。

「西武がケガを利用したんじゃないかともっぱらです。一昨年は山川、昨年は外崎と富士大から続けて選手を取っていて太いパイプもある。ガチガチの出来レースで、西武は1位で高校生を指名して、多和田は2位で取るというウワサまであったほどです」(在京球団のスカウト)

 結果として1位クラスの選手を2人獲得する可能性もあったというのだが、それなら多和田の1位指名をわざわざ公表したのはなぜか。

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