右肩痛の富士大・多和田 西武がドラ1指名公表した裏事情

公開日: 更新日:

「各球団のエースナンバーを背負ってもおかしくない投手。潜在能力は今年のドラフト候補の中で一番です」

 西武の鈴木球団本部長がドラフト会議前日の21日、こう言って1位指名を公表した。

 富士大の多和田真三郎投手(4年=中部商)。150キロ超のストレートに加え、カーブ、フォーク、シンカーなど変化球も多彩な右腕だ。

 右肩痛のため、今春のリーグ戦以降、実戦登板なし。6月の大学選手権も、秋の北東北リーグも投げていない。それでいてプロ志望届を提出している。そこに西武の計算や思惑が働いていたかはともかく、実際に投げていないのだから、他球団が右肩の状態を正確に把握しづらかったのは間違いない。

「西武がケガを利用したんじゃないかともっぱらです。一昨年は山川、昨年は外崎と富士大から続けて選手を取っていて太いパイプもある。ガチガチの出来レースで、西武は1位で高校生を指名して、多和田は2位で取るというウワサまであったほどです」(在京球団のスカウト)

 結果として1位クラスの選手を2人獲得する可能性もあったというのだが、それなら多和田の1位指名をわざわざ公表したのはなぜか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭