即戦力ドラ1候補 明大上原の強みは直球より「3つの変化球」
190センチ、86キロの大型左腕。
そう聞けば、誰しも思い描くのは、ダイナミックな投球フォームから、いったい何キロの剛速球を繰り出してくるのか……。そっちのほうに想像をたくましくするのだろうが、明治大・上原健太のピッチングスタイルはちょっと違う。
ダイナミック、そこはいい。
全身を打者に向かっておおいかぶせてくるような威圧感十分のフォーム。
スピード、それは140キロ前半。ビックリするほどの数字はまだ出していないが、その〈破壊力〉、それは当キャッチャーミットが何度も確認済み。去年の春と、つい2週間ほど前、2度の全力投球の捕球。3球目ぐらいから、ミットの中の手のひらの感覚がもうなくなっている。
驚いた……というより感心したのは、上原健太の変化球のコントロールだ。
スライダー、チェンジアップ、フォークボール。ほんとはもっと種類があるらしいが、この3つだけでも、いつでもストライクがとれて、構えたミットに8割方決めてくる。