「最も得したのはオリ」 “流しのブルペン捕手”ドラフト採点
また、即戦力の投手を1位・今永昇太、2位・熊原健人(投手=仙台大)と指名できたDeNAは、2人を獲得できたというだけで、十分に得をしたドラフトです。
■巨人にはフロントの切迫感を感じた
巨人の指名には正直、驚きました。単独1位で桜井俊貴、2位で重信慎之介(外野手=早大)を指名。桜井は、1年秋から頭角を現し、大きな故障もなく大学4年間でコンスタントに成績を残し、1年目からローテーションに入る可能性はある。重信も、走力は十分にプロのレベルにあると思います。
ただ、桜井は外れ1位で取れたでしょうし、重信はもしかしたら、3位でも取れたかもしれない。そこを巨人は競合を避けるように確実に1位、2位で取りにいった。来年から、すぐにでも一軍である程度の戦力になる選手を取らなきゃいけないんだな、というフロントの切迫感を感じました。
実際、チームは主力選手が徐々に衰えを見せており、2年連続で日本シリーズ進出を逃している。決して盤石とはいえないチーム事情も影響しているのでしょう。