ロッテ退団は決定的 涙でFA宣言の今江“意中”の球団は?
「たくさんの思い出がある。寂しい気持ちが強いですね」
FA権行使を申請する最終日となった10日、涙ながらにFA宣言をしたのはロッテの今江敏晃(32)。
朝になって行使を決断したという今江は、ロッテとの残留交渉で折り合いがつかなかった。球団はFA宣言後の残留を認めない方針で退団は決定的。メジャー挑戦は考えていないそうで、国内で移籍先を探すことになった。
今江は02年にPL学園からドラフト3位で入団。勝負強い打撃で長年、ロッテの正三塁手としてプレーしてきた。今季は故障もあり、98試合出場で打率.287、1本塁打、38打点と精彩を欠いたものの、まだ老け込む年ではない。今季年俸は2億円と高額なため、資金力のある球団が獲得に乗り出すとみられる。
球界では、「阪神入りが有力」との声もある。
「今江は京都生まれでPL学園出身。在阪志向があり、阪神に興味を抱いていると聞いている。阪神としても、三塁手は補強ポイント。これまでソフトバンクの松田、助っ人選手を含めて調査を進めてきた。今季、三塁は開幕戦で西岡が守ったが、5月に右肘痛でリタイア。西岡自身、肘を考慮して来季は上本と二塁のポジション争いをすることになる。そうなると三塁は今成、新井がレギュラー争いをすることになるが、今成はケガが多く、新井の打撃も確実性に欠ける。今江ならその穴を埋められると思う」(阪神OB)
今江は2度の日本シリーズ出場でMVPを獲得するなど、大舞台に強い。注目度の高い阪神に来ても、精神的に萎縮することもなさそうだし、高校の先輩である福留がいることも心強いはずだ。
来季は、関東から関西に本拠地を移し、色違いのタテジマを着ることになるか。