由伸巨人のキーマン尾花投手コーチが明かす「投手陣再建策」
前回06~09年の就任時は先発では内海、救援では山口を抜擢。チームを支えるエースに引き上げた。内海は2勝1敗、防御率5.01。8年連続60試合登板の鉄腕・山口は自己ワーストの5敗(4勝)、同2.73。2人が今季は共に不本意な成績に終わった。
「山口が不安? いやいや。去年痛めた左ヒジ、これですよ。ヒジの不安さえなくなれば大丈夫だと思っています。山口はコンディションだけ。今年も後半は良かったじゃないですか。(二軍コーチだったため)全部見たわけではないけど、私はそう思いましたけどね。内海は下半身を鍛えて上半身にパワーを伝える。それが指先にかかるよう、メカニックを見直しているところです」
経験のない新監督に投手陣の「全権」を任されているという。投手交代の指針になる綿密なデータを作成中だ。
「キャンプでは監督と密に話し合いをしていますよ。データ? はい。目安になるものをね。過去の膨大なものではなくて今年に絞ったもの。交代などを迷わないように、先発、リリーフ、それぞれのデータです。監督に春のキャンプまでに渡そうと思っています」