長谷川、森保両監督のCS好采配で「ハリル評」がまた悪化
2日の第1戦、広島が1-2とリードされて迎えた後半アディショナルタイム。右サイドからのFKを相手ゴール前に放り込むのではなく、グラウンダーのボールで「左45度後方」に戻し、改めてクロスを入れた。ひと手間を加えることで虚を突かれたG大阪選手はマークを外してしまい、劇的ゴールが生まれた。森保監督の引き出しの多さのたまものだった。
G大阪の長谷川監督は「奇をてらった采配ではなく、スタンダードな戦術が基本線ですが、相手の特徴を把握した上で誰を先発させるか、誰をベンチに置くか、どの局面での選手交代が効果的かなど、実戦的なゲームプランを立てるのがうまい」と前出の六川氏。
「浦和とのCS準決勝で長谷川監督は足の速いMF倉田、DF米倉をサブに回し、浦和の選手の足が止まる後半途中に投入してチームに勢いを注入した。エースFW宇佐美はJリーグ後期、疲労もあってパフォーマンスが低下したが、長谷川監督は主軸の自覚を持たせるためにもスタメン出場させ、しかしながらデキが悪いと後半早々にスパッと交代させるなど、メリハリの利いた采配はさすがです」