MLBとは正反対 五輪V3へ米男子バスケが“ドリームチーム”
相変わらず豪華メンバーである。
米国バスケットボール協会は18日(日本時間19日)、今年8月のリオ五輪に出場する男子代表候補選手30人を発表。昨季のMVPステファン・カリー(27=ウォリアーズ)、08年の得点王レブロン・ジェームズ(31=キャバリアーズ)らNBAを代表するスター選手が名を連ねた。リオでの3連覇を目指す米国は7月までに代表メンバー12人を選考し、ラスベガスでの合宿、練習試合を行い、万全の状態で大会に臨む。
米国の4大プロスポーツのうちNBAとアイスホッケーのNHLがオールプロでメンバーを固めるドリームチームを編成して五輪に出場。非五輪競技であるアメリカン・フットボールのNFLは24年大会の開催(カリフォルニア州ロサンゼルス)が決まれば、追加種目として提案し、トッププロを出場させる方針だ。各団体とも競技やリーグを世界的に普及させ、ビジネスにつなげたい思惑があるとはいえ、依然として五輪に非協力的な姿勢を崩さないのが野球のMLBだ。
ロブ・マンフレッド・コミッショナーは昨年、「(20年の東京五輪に加えて24年の米国開催が決まっても)レギュラーシーズンは中断しない」と断言。メジャーリーガーを派遣しない意向を明かしている。米国国内での野球人気は頭打ちで、MLBはここ数年、海外で公式戦を行うなど、国際戦略を展開しているほど。
NBA、NHLともスター選手の五輪出場で世界的なマーケットに成長したといわれる。MLBの国際戦略が失敗に終われば、野球のドリームチームが編成されるかもしれない。