電話口から聞こえる松坂大輔の声が明るかった
心配なのは、手術箇所の右肩だけではない。実は以前から股関節にも違和感を覚えていた。高校時代から柔軟性がなかったし、米国の硬いマウンドの影響で長い間、痛みを感じていたようだ。本人によると、日本球界復帰2年目で、それが消えつつあるという。股関節痛が癒えて下半身が使えるようになれば、全盛期に近い球威が戻る可能性はある。
電話で「腰が横回転になってるぞ」と指摘すると、「それはボクも分かってるんです」との返答。頭では分かっていても、現実とのギャップがあるようだ。体の状態がいいことで、声のトーンは明るいように感じた。
変化球はいい。松坂は何といっても直球次第。MAXは150キロ以上欲しいところだが、常時145キロ以上が目安。調子が悪い時に大崩れしないで試合をつくれるかも判断材料になる。ソフトバンクは層が厚い。右肩、股関節の故障を再発させないためにも、無理に開幕や4月に間に合わせようとせず、5、6月の復帰を目指すくらいでいいのではないか。今の段階で完全復活は五分五分とみる。近いうちに宮崎キャンプか、その後の福岡行きを検討しているところだ。