5回4失点にも「いい調整」 日ハム大谷OP戦最終登板の収穫
スポーツ紙ふうに言えば、「大谷 不安残しの開幕」か。
日本ハムの大谷翔平(21)が17日、ソフトバンク戦に先発して5回を6安打4失点。25日の開幕戦(対ロッテ)に向けた最終登板で打ち込まれた。大谷はここまで実戦3試合、計10回を4安打無失点。2日の巨人戦では162キロをマークするなど絶好調で、点を取られたのは実戦4戦目にして初めてだ。
今年はオフの間に体重を11キロも増やした。体も筋肉も大きく変化しただけに、バランスも含めて例年以上の調整が必要だったはず。テスト段階のオープン戦では点を取られない方がむしろ、不思議だった。
この日は初回に課題をテストした。先頭打者にいきなり初球を本塁打されるなど、この回だけで3安打3失点。3与四球と制球も乱れた。本人によれば、単純に球威がなかったという。テーマは明かさなかったが、試して結果が出ないと分かったのは収穫だった。
が、打者を抑えることに集中した二回以降は5奪三振。五回に2安打されて1点を失ったものの、不安定な投球は立て直した。昨年4試合で1勝2敗、防御率6.58と打ち込まれたソフトバンクを、その気になれば抑えられるメドは立った。