5月復帰が現実味 ダル“驚異的回復”の裏に新コーチの眼力

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 右肘のトミー・ジョン(腱の再建)手術からの復活を目指すレンジャーズ・ダルビッシュ(29)が順調な回復を見せている。

 患部にメスを入れて丸1年が経過した17日(日本時間18日)には、報道陣に非公開でブルペン入り。球団広報によれば、これまで投げなかったスライダーを含め変化球の割合を増やし、25球を投げ込んだという。

 リハビリが順調なら4月にもマイナー相手に登板し、5月中旬のメジャー復帰が予定されている。当初の予定よりも復帰が半月ほどずれ込んだとはいえ、術後1年で肘への負担が大きいとされるスライダーを解禁するなど驚異的な回復を見せているのは新任のブロケイル投手コーチの存在も大きい。

 現役時代、レンジャーズでリリーフを務めたブロケイル投手コーチは、ダルと同じトミー・ジョン手術の経験者だ。術後のリハビリに問題があったのか、靱帯を移植する手術を1度ならず、2度も経験している。

 つらいリハビリを長期間にわたって強いられたこともあり、手術明けの投手の状態を正確に把握すると定評がある。ダルがブルペンで投球練習する際には注意深く観察しており、ちょっとした異変も見逃さないそうだ。2012年から投手コーチを2シーズン務めたアストロズでは、ブロケイル投手コーチの眼力もあって故障者が激減したという。

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