MLB調査は警察OBが 実弟野球賭博問題でダルビッシュ丸裸
本人が否定したからといって、それで終わる問題ではなさそうだ。
レンジャーズのダルビッシュ有(29)が19日(日本時間20日)、実弟の翔容疑者(26)が昨年10月に野球賭博で逮捕、起訴された件に関し、「私は賭博行為にこれまでもいまも一切、関わっていない」との声明を発表。ジャパン・タイムズ(電子版)が、「ダルが賭博について大リーグ機構(MLB)の調査を受けている」と報じたことを受けてだ。
メジャーはタンパリング(事前交渉)などの不正や賭博行為に関してシビアだ。本人が否定しようが、徹底的に調べ上げる。昨年3月にはマーリンズの右腕コサートが本人は否定しながら、野球賭博の疑いで調査されて罰金処分に。野球賭博ではなく、違法なスポーツ賭博に手を出していたことが明らかになった。米ヤフースポーツ(電子版)はダルについて「トミー・ジョン手術のリハビリ中で試合に影響を与えることは不可能だが、クラブハウスからチーム情報を伝えることはできる」と報じている。
MLBの調査はハンパじゃない。1996年、当時ロッテにいた伊良部秀輝が三角トレードでヤンキースに移籍。オーナー会議でヤンキースのタンパリング疑惑が浮上すると、MLBは調査員を日本に派遣した。当時、調査員のヒアリングを受けたオリックス球団代表で国際問題研究委員会の座長だった井箟重慶氏は「メジャーはタンパリングが明らかになっただけでオーナーのクビが飛ぶ。ヤンキースのスタインブレナー・オーナーはビクビクしていたという話も第三者から聞きました」と、こう言った。