オープン戦Vの金本阪神に「就任初年はBクラス」のジンクス
「自分の中では80点くらい」
21日のオリックス戦を引き分け、11年以来5年ぶりのオープン戦Vを決めた阪神の金本監督、まんざらでもない様子だった。
13年の巨人をはじめ、過去3年続けてオープン戦Vチームがリーグ優勝(14、15年はソフトバンク)を決めている。ドラ1の高山(明大)、高卒3年目の横田というフレッシュな面々が頭角を現すなど、シーズンに向けてファンの期待は高まる一方だ。
しかし、阪神にはこんなジンクスもある。00年以降、オープン戦首位は2度あるが、その02年、11年はともにシーズン4位。近年の監督就任1年目は、02年星野、04年岡田、09年真弓監督が揃って4位、12年の和田監督に至っては5位と全てBクラスに終わっている。
オープン戦のチーム本塁打は21日の梅野による1本だけに終わった阪神。投手陣のおかげで接戦をモノにしてきたが、12球団最多の5引き分けを見ても、決定力不足に陥る可能性もある。
ただ、3~4月のセの日程を見ると、阪神が飛び出す可能性もある。阪神以外の5球団は2連戦を挟み、広島に至っては2連戦が3度という変則日程。阪神だけが月曜休みの6連戦が続く。休前日の試合は、投手を惜しみなく起用できる一方、連勝しているチームは休みを挟むことで、かえって勢いがそがれることもある。