新守護神は登板させず…金本阪神「マテオ隠し」の狙い
「開幕したらいずれ対戦するとはいえ、早く見てみたいのはある」
こう語るのは、ヤクルトのチーム関係者。阪神の新助っ人・マテオ(31=パドレス)についてだ。
阪神は17日のヤクルト戦を1-1で引き分けた。ヤクルトがペレス(31=ブルージェイズ)、ルーキ(31=メキシカンリーグ)と、リリーフ起用が濃厚な新助っ人投手を惜しみなく投入した一方で、阪神は昨年の呉昇桓(現カージナルス)に代わる新守護神の登板はなかった。
前日(16日)のロッテ戦で1回3分の2を投げるイニングまたぎをしたこともあったのだろうが、ここまで紅白戦を含めた実戦6試合で失点ゼロの防御率0.00。完璧に抑えているうえ、オープン戦の登板はソフトバンク、西武といったパ球団のみで、セの5球団相手にまだ一度も投げていないのだ。
「金本監督はおそらく、公式戦を戦うセのライバル球団に対して、手の内を隠しておきたいんでしょう」とは、セの関係者だ。
「マテオの球種は主にストレートとスライダーの2種類。トルネード気味に体をひねり、サイドから150キロ前後のストレートを投げてくる。打者に向かってくるように見えるので、とくに右打者は怖さを感じるでしょう。加えて、スライダーはキレが抜群。鋭く曲がるだけでなく、日本人投手が投げないような独特の軌道を描いている。このスライダーを左打者のインコースに投げることもあるからやっかいです。打者は実際に打席に立って球筋を見てみないと、とらえるのは難しいかもしれない」