スポーツメディアがヨイショする秀岳館監督の“嫌な感じ”
花咲徳栄戦では二塁走者が相手チームのサインを盗んでいると走者はもちろん、ベンチの鍜治舎監督も注意された。「選手たちには、紛らわしいことはやってはダメと言っていたので残念に思う。教育の一環としてそういうことはやってはいけない」とサイン盗みは否定したが、この監督に「教育の一環」などと言う資格が果たしてあるのかどうか。
ベンチ入り18人はすべて熊本以外の生徒。自ら監督を務め、何度も全国優勝した大阪・枚方ボーイズの選手を根こそぎ熊本に引っ張って鍛えた成果が甲子園8強だ。大会の公式ガイドブックであるサンデー毎日増刊号の取材に「外人部隊と揶揄されることも承知しているが、まずは実績を挙げて有力選手が県外流出しないようにすること」と答えているけれど、それこそ甲子園請負監督の使命だし、「選手の流出防止」も野球部強化や商売のため。この監督が高校野球を「教育の一環」と言ったら、あくまでクラブ活動の一環として地道に生徒を指導している巷の高校教諭が目をむいて怒るだろう。
こういった甲子園請負監督たちが、結果として野球さえうまければいい、野球で結果を残せば何をやっても許されると考える“野球バカ”を量産しているわけで、それを快挙、名調子とたたえるスポーツメディアも言語道断だ。
その秀岳館は、準々決勝で木更津総合(千葉)に9回2死から逆転サヨナラ勝ちを収め、初の4強進出を果たした。