球団は警戒…オリ糸井「国内FA権取得」も“不気味な無言”
オリックスの糸井嘉男(34)が28日、国内FAの権利を取得した。
札幌市内で練習した本人はFA権について言及しなかったが、一昨年のオフにはポスティングによる米球界挑戦の希望を球団に伝えている。日本ハム時代からメジャー志向が強いことで知られている糸井だけに、オリックスの瀬戸山球団本部長は「必要な戦力。全力で引き留めます」と早くも流出を警戒していた。
地元放送局関係者がこう言う。
「メジャーについては聞かなくなった。昨年、6年連続で続けていた打率3割を切り、・262、17本塁打、68打点と不振をかこった。原因は古傷の左ヒザの故障で、これが本人の予想以上に長引いた。『超人』と言われ、体力には自信があっただけに、ショックを受けていました。海外FA権を取得するのは、36歳になる来年オフ。年齢的にもメジャーは現実として意識できなくなったのだと思います」
ただし、国内移籍には可能性を残す。あくまで今季の成績、左ヒザの状態次第だが、「昨年、『人生初』という主将を任され、オリックスの大黒柱としての自覚、責任感はあるものの、もともとは契約のもつれで日本ハムからトレードで移籍した選手。FA権を行使して、他球団の評価を聞きたいという気持ちはありそうです」とは前出の放送局関係者。
球団にとっては、言及を避けたこの日の糸井の態度は、「不気味な無言」ということになりそうだ。