理事長選の敗因? 貴乃花派に故北の湖氏“遺言”改ざん疑惑
■大差で敗れた原因
別のある親方がこう言った。
「貴乃花一派は今回の理事長選でも亡くなった北の湖親方を利用してますよ。『貴乃花が後を継ぐのはオヤジ(北の湖前理事長)の遺志』と言って、八角支持の理事を籠絡しようとしたのがいたと聞きましたから。言われた理事もさすがにおかしいと、貴乃花一派の人たちに不信感をもったといいます。支持を得るどころか、逆に貴乃花親方が大差で敗れた原因になったとすら思いますね」
北の湖前理事長の強い希望でもあった「次は八角」をはしょって、さも自分たちが後継ぎのように喧伝したとすれば、それこそ「遺言」の「改ざん」になる。
相撲協会は30日、大阪で理事会と年寄総会を開き、八角理事長以下新体制の職務を決めた。これまで協会常勤で総合企画部長などを務めた貴乃花理事は巡業部長に。先の理事長選で貴乃花理事を推薦した山響理事(45=元幕内厳雄)は教習所長に。貴乃花一派の理事がひとりも執行部に入れなかったのは自業自得というしかない。