リオ五輪男子体操 メダルの色を決めるのは“あん馬の代表”
04年アテネ以来の団体金メダルを目指す男子体操の代表争いが始まった。
リオ五輪の代表選考会を兼ねた全日本個人総合選手権が1日に開幕(~3日、東京・代々木第一体育館)。団体では37年ぶりの金メダルを獲得した昨年の世界選手権(英国・グラスゴー)で、個人総合6連覇を達成した内村航平(27)はすでに代表に内定。今大会と5月のNHK杯、6月の全日本種目別での結果を基に、残り4枠の選考が行われる。
今回の選考過程は複雑だ。まず全日本の上位33人(内村含む)と、2日に行われる種目別トライアルの各種目上位3人(合計18人)の合わせて51人がNHK杯に進む。NHK杯個人総合で上位1人(内村を除く)が代表に決定。その選手と内村との組み合わせを考慮し、NHK杯5位以内と同12位以内に入った選手から各種目のスペシャリスト2人を選出する。残り1人は、全日本決勝とNHK杯種目別決勝のどちらかに出場した選手から選考される。
団体は当然のことながら、各種目のスペシャリストをどれだけ揃えられるかがメダルの色を左右する。選考ではチームへの貢献度も重視される。例えば、内村がどちらかといえば不得手にしているあん馬を得意とする選手が4人目までに入らなければ、最後の1人にあん馬のスペシャリストが代表入りする可能性もある。