全英Vのバド日本女子 リオ五輪では“疑惑の風”が最大の敵
バドミントンの全英オープンで快挙を成し遂げた日本代表が15日、凱旋帰国した。
最も格式の高い同大会で優勝した女子シングルスの奥原希望(21)、女子ダブルスの高橋礼華(25)、松友美佐紀(24)組である。
すでにリオ五輪代表が内定しており、「今後は結果を求められる。しっかりと勝ちたい」(奥原)、「金メダルを取れるように頑張りたい」(松友)と五輪での表彰台を目標に掲げた。
前回のロンドン五輪では女子ダブルスの藤井、垣岩組が日本勢史上初の銀メダルを獲得。奥原、高橋・松友組とも年間上位8選手、ペアが出場するスーパーシリーズ・ファイナルでの優勝経験があるだけに金メダル取りの期待がかかるが、五輪本番ではリオの風に悩まされそうだ。
バドミントンのシャトル(羽根)は約0.07グラムと軽量のため、わずかな風が勝敗を左右しかねない。会場内の空調が厳重に管理されているのはそのためだ。
もっとも、場内の温度や空調の強弱はレフェリーの裁量に任されており、試合やコートによって風の有無にばらつきがあるのも事実。五輪では国際バドミントン連盟(BWF)から派遣されたレフェリーがジャッジを担当するが大半は中国やインドネシア、ドイツといった強豪国の審判だ。会場を管理するBWF関係者と結託すれば、日本に不利な風が吹くように空調を調節するのは不可能なことではない。
実際、14年の韓国・仁川アジア大会男子団体準決勝では空調操作の疑惑が持ち上がり、日本は韓国相手に敗退した。
金メダル取りを狙う日本にとってリオでも空調に要注意だ。