著者のコラム一覧
達川光男野球評論家

1955年7月13日、広島県生まれの60歳。広島商から東洋大に進み、77年のドラフト4位で広島カープに入団。広島商時代の73年に春の甲子園準優勝、同年夏の大会で全国制覇を果たした。プロ入り後は洞察力にたけた頭脳派捕手としてカープの黄金時代を支え、ベストナインとゴールデングラブ賞を各3度受賞。92年に現役引退後は広島監督、阪神コーチなどを歴任した。現役時代はその明るいキャラクターでテレビの「珍プレー」番組でも話題をふりまいた。

<第1回>ヤクルト山田 過去の強打者を凌駕する意外な一面

公開日: 更新日:

 14年から昨年までの2年間、谷繁選手兼任監督のもとで中日のバッテリーコーチを務めた。その間、チームは4位、5位とBクラス。課題といわれた正捕手育成も確固たる成果を出せんかった。力不足と反省している。

 きょうからこの日刊ゲンダイの紙面を借りて、自分の野球人生や野球を通して得た仲間、先輩、後輩、ライバルのことなどをざっくばらんに振り返ってみようと思う。ワシの性格じゃけえ、話が大きく脱線することもある。そのつもりで、楽しんでくれたら幸いです。

 まずは、昨年まで中日を大いに苦しませてくれた、セ・リーグ各球団の話から始めよう。ディフェンディングチャンピオンのヤクルト。これはもう、トリプルスリーを達成した山田哲人(23)を語らずして先には行けんじゃろう。

 昨年の山田と中日の対戦成績は打率・300、10本塁打、21打点。打率は対巨人の・219に次ぐ数字じゃったが、本塁打と打点はリーグで最も多く献上した。彼が厄介なのはやっぱり、足があることよ。リーグ・ナンバーワンのスラッガーなわけだから、当然、どこの球団も打撃フォームを崩そうと厳しい内角攻めを指示していたと思う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…