高額出来高マエケン好調 経営シビアな球団の横ヤリあるか
■いまやローテ2番手の扱い
しかし、メジャーは金満球団でも、こと球団経営となるとシビアだ。
20日現在、ドジャースは9勝6敗でナ・リーグ西地区首位。昨年まで3年連続地区優勝の強豪だけに、早々とプレーオフ進出を決めようものなら前田の出来高を抑えるために、プレーオフのために温存するとか何とか理由を付けて先発数や登板イニング数が制限されることはないか。
ましてドジャースは前田よりも基本給の高い先発が6人もいる。投げれば投げるほど給料の上がる前田より、彼らを使った方が結果として払うカネは抑えられるが、「その心配はないでしょう」と、アメリカ野球愛好会副代表の鈴村裕輔氏はこう続ける。
「前田はいまやローテの2番手の位置付けです。チーム状況がどうあれ、ケガ以外の理由でローテを外されたり、登板機会が減らされれば、故意の敗退行為とも疑われかねない。前田の代理人からも『不当だ!』と追及されかねません。メジャーでは80年代に球団オーナーたちの“インセンティブ逃れ”が話題になって以降、こうした行為には厳しい目を向けられますからね」
前田は高額な出来高を目指して思う存分、フル回転できそうだ。