頭を抱えるテレビ局…五輪ゴルフ競技は中継に最も不向き
トッププロの五輪出場辞退が相次いでいる。A・スコット(35=豪州)、V・シン(53=フィジー)に続き、スペインのS・ガルシア(36)、M・ヒメネス(52)、南アフリカのL・ウェストヘーゼン(33)、S・シュワーツェル(31)も参加しないことを表明。トッププロ不在の寂しいリオ大会になりそうだ。
A・スコットが「僕はメジャーで最高のプレーができるように日程を組む。(五輪は)エキシビション」と言ったように、多くのプロが五輪よりメジャーを重要視しているのが理由だ。プロにとって五輪で金メダルを獲得しても賞金はなく、ウエアのロゴ表示を規制されるなど、メリットが少ないからだ。
五輪後に行われる米ツアープレーオフで勝者になれば約10億円ものカネと名誉が手に入る。五輪など眼中にないのがよくわかる。
さらに世界ランクとは別に開催国ブラジルと5大陸ごとに出場枠が1つ与えられるため、世界ランク300位台の無名プロでも出場できる。世界のトップたちによるハイレベルな大会とはほど遠いのも敬遠材料になっている。そんな状況だからテレビ局も頭を抱えている。