大抜擢で初先発初勝利 竜ドラ2佐藤優は先発転向まだ半月
「素直にうれしい。いろんなことを考えず、思い切って投げようと思った」
中日のドラフト2位新人・佐藤優(22=東北福祉大)が10日のDeNA戦でプロ初先発。5回2安打1失点でプロ初勝利を挙げ、喜びをかみしめた。キャンプで友利投手コーチからツーシームを教わり、これがハマった。
先発に故障者が続出する中で抜擢された。一軍キャンプに参加した佐藤は当初、リリーフ起用の方針だった。二軍スタートとなった開幕から6戦続けて中継ぎで登板したが、一軍の投手事情が苦しくなり、4月下旬から先発に挑戦。去る3日の社会人・七十七銀行戦で、7回を無失点に抑えて一軍切符を掴んだ。
古川学園高(宮城)から東北福祉大を経て、プロ入り。高校、大学を通じて体重を約20キロ増量し、130キロそこそこだった球速は最速152キロまで伸びた。一方で、フィールディングが課題だったことは、本人も自覚していた。キャンプ中、不安を感じながら守備練習に臨んだ。バックを守る野手が気付かないはずがない。先輩野手から、こう声をかけられたという。