19試合連続安打中 竜ナニータは昨季“残留直訴”した苦労人
今季の中日は新助っ人のビシエド(27)が4番として大活躍を見せ、注目を集めている。そのビシエドと並んで、好調をキープしているのが5番を打つナニータ(34)だ。
目下、19試合連続安打を継続中。打率.364は規定打席不足ながら、エルドレッド(広)の.374に次ぐ隠れ2位。早ければ10日からのDeNA3連戦中にも規定打席に到達する。ビシエドのマークを分散させる上でも、この5番の存在は大きい。
開幕当初は控えも、バットでスタメンを勝ち取った。空振りが少なく、変化球打ちがうまいのが特徴。ナニータ本人も「どんな打席でも平常心で臨めている」と語る。左打ちながら左投手に打率.419と、左右を苦にしない。谷繁監督も「最短距離でボールに強くミートできる。珍しいタイプ」と評価している。
「昨季は打率.308をマークしながら、0本塁打。本塁打のない助っ人と再契約するのは異例です。昨年は左肘の遊離軟骨除去手術の影響で52試合にとどまったが、球団は日本野球への対応力の高さを考慮し、契約を更新する方向ではあった。それでも本人は手術後、球団幹部に『オフに体を仕上げるので、それを見て契約を更新するか判断してほしい』と直訴したという。実際、リハビリ中に増えた体重も含め、12キロの減量を成功させ、意欲を見せた」(中日OB)