MAX162キロ連発もKO…ハム大谷に“ミニキャンプ案”浮上
また勝てなかった。
15日の西武戦に臨んだ日本ハムの大谷翔平(21)。五回に自身の持つ球界最速タイの162キロを2度計測、6回3分の0で11三振を奪いながら、7安打5四球5失点。七回に4番中村に3ランを浴び、KOされた。
「四球も多かったし、テンポも良くなかった。先制点を守り切れず、申し訳ない気持ちでいっぱい」
と、降板後にうなだれた大谷。これで今季8試合に先発し、1勝4敗、防御率3・34となった。24四球はリーグワースト2位タイの数字だ。
昨季は最多勝(15勝)、最優秀防御率(2.24)、最高勝率(.750)で投手3冠を達成。今季は更なる飛躍のため、オフに筋量を5キロも増量してシーズンに臨んだ。にもかかわらず、結果が付いてこない。制球は昨季より悪化し、要所で痛打される場面も目立つ。
ある球団OBは「原因は疲労です」と、こう話す。
「負担の大きい二刀流だけに、投手としての練習時間が減っている。必要な走り込みやトレーニングも不足し、球団内には『開幕前より、体が小さくなった』という指摘もあるほど。そこで球団内で検討されているのがミニキャンプです。期間等は不明だが、いったん二軍に落として、体をつくり直す必要があるという判断でしょう。たっぷり休養させ、しっかりメシを食わせた上で、走り込みを中心とした練習に集中させる。そうでもしなければ、せっかくのオフの肉体改造が元のもくあみとなりかねない」