やはり先発より救援 阪神・藤川が紆余曲折で得た“居場所”

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 行き着いた先はやはり、ここだった。

 18日、阪神は九回に入った時点で1点リード。しかし、抑えのマテオは股関節の違和感で投げられず、前夜代役を務めたドリスも不調。ここでマウンドに上がったのが、かつての守護神、藤川球児(35)だ。

 甲子園の虎党が総立ちになる中、藤川はオール直球で3者凡退。12年の巨人戦以来、4年ぶりとなるセーブを挙げた。

 今季から日本球界に復帰し、先発に転向したものの5試合で1勝2敗、防御率6・12。再調整を兼ねて、当面はリリーフでベンチ入りとなっていた。

 14日には敗戦処理として登板。首脳陣も使いどころに頭を悩ませていた感があったが、ようやく居場所を見つけてやれたのではないか。金本監督は藤川の起用について、「経験に懸けた」と笑顔。

 この日の投球なら勝利の方程式として十分。マテオが再び故障した時も、九回のマウンドを託すことができる。

 MAX148キロを計測した直球は、「まだ鍛えている途中」(藤川)という。この男が輝ける場所は先発より救援だ。

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