10三振で完投許す 大谷“真二刀流”にG選手までファン目線
巨人が「真二刀流」にぶった切られた。投手・大谷から10三振を食らって完投勝利を許すと、打者・大谷には犠飛(1打点)と1安打を献上。巨人の4番・長野が「投手としても打者としても凄い」と言うように、投打で完敗である。
巨人は試合前まで6連勝中。その前は7連敗を食らったのがウソのように、東京ドームは楽観ムードに包まれていた。試合前、内田打撃コーチは「大谷攻略? ベースの上を通る速い球を打つ。それしかない」と言ってこう続けた。
「高校野球じゃないから、みんなでバットを短く持ったり、そういうことはしない。それぞれが2ストライクまでに勝負しようとか、そういうことは言おうと思っているけど」
相手は日本一の剛腕。直球が打てれば確かに突破口は広がる。が、160キロの剛速球をどう打つかは各自に任せた。内田コーチは「7連敗の時と6連勝の時に大谷と当たるのでは違うでしょう。今は少しゆとりがあるから」と笑っていたが、ナインを大人扱いするのは高橋監督の方針だ。選手の技量、タイプ、役割がそれぞれ違うため、対策はおのおのが立てるべきという持論があるというのだ。