なぜ今なのか? 阪神新守護神サッタ―ホワイト獲得の狙い
「163キロなんて、なかなか打てません」
阪神の金本監督も完敗を認めざるを得なかった。
12日の日本ハム戦は163キロのストレートを連発する大谷に、なす術なく敗れた。交流戦はこれで4勝8敗となった阪神はこの日、新守護神候補としてサッターホワイト(29=エンゼルス3A)の獲得を決めた。
この右腕は今季3Aで18試合に登板し、3勝1敗、防御率1.80。25イニングで22奪三振と三振がとれることに加え、8四死球と制球力も期待されている。
阪神の抑えは、不振が続いたマテオが右肩関節炎で二軍降格中。先発だった藤川を抑えに回すも安定感を欠いている。代役の補強は必要不可欠ではあるが、それにしても、今季加入した新助っ人は戦力にならない連中ばかりだ。マテオに加え、マートンの代役として獲得したヘイグも打率・231、2本塁打、11打点とからっきしだ。ドリスが中継ぎとして何とか使いモノになっている程度だ。
あるマスコミ関係者は、「阪神の親会社である阪急阪神HDの株主総会が14日に迫っている。フロントは何も手をうたないわけにはいかない。今回の補強は、日本一厳しいといわれる株主からの批判を避けるための『予防線』ではないか」という。
そのサッターホワイトの成否次第では、ファンの怒りの矛先は間違いなくフロントに向けられるだろう。