ソフトB“先手必勝” バンデン早期契約にメジャー地団駄
常勝球団が、早くも来季の補強に着手した。
ソフトバンクは21日、助っ人のバンデンハーク(31)の契約を延長。来季から3年総額12億円プラス出来高契約で合意した。
バンデンハークは現在、右肩の疲労で5月31日の中日戦を最後にチームを離脱。それでもわずか2カ月強で6勝1敗、防御率3.41の成績を残している。年俸1億5000万円の2年契約が今年で満了することもあり、争奪戦になる前に先手を打った形だ。
当の本人は「17年からの3年間も引き続きホークスの一員となれることを、非常に光栄に思うとともに感謝の気持ちでいっぱいです」と球団を通じてコメント。これに歯ぎしりをしているのは国内球団だけではない。メジャー球団も地団駄を踏んでいるという。
「昨季9勝無敗と活躍したバンデンハークには、メジャーも注目していたからね。安定感のある投球に加え、何より評価されていたのは制球力。昨季は93イニングで22四球。今季は66イニングで13四球しか出していない。もともとバンデンハークはメジャー復帰を希望していたという。そこで数球団が『契約が切れる今季こそは』と本格的な調査に乗り出していた。その矢先に契約延長をしたものだから、『やられた』と悔しがっているスカウトは1人や2人じゃない」(代理人関係者)
資金力が豊富なソフトバンクといえど、米国復帰をタテにされたら弱い。だからこそ、メジャー球団が接触できないシーズン中の間隙を狙って契約延長にこぎつけたのだろう。
もはや国内に敵なしのソフトバンク。選手補強でもライバルになり得るのはメジャー球団だけだ。