まさかの9失点…G菅野“大炎上”の裏にベイ打線の早打ち策
たった一晩で約3カ月分の点を奪われたことになる。開幕から13試合で自責点10、防御率0.88と驚異的な数字をキープしていた巨人の菅野智之(26)が、今季最短の2回3分の1で9失点と大炎上した。
初回に梶谷の右前適時打で1点を先制されると、二回に単打を4本集中され3失点。三回は先頭からの4連打で1失点。さらに1死満塁から桑原に左翼席中段に満塁本塁打を食らってKOされた。11安打を浴びたのも9失点もプロワースト。満塁本塁打を浴びたのもプロ初だった。自身初の3連敗で4敗目(5勝)となった菅野は「(桑原に)1、2打席も打たれていてムキになってしまった」とうなだれた。
直球、スライダー、ワンシーム、フォークと菅野の持ち球が満遍なくはじき返された。DeNAの各打者のほとんどは2球目までに振ってきた。早めの勝負に勝機を見いだしていたからだ。ラミレス監督は試合前にこう話していた。
「菅野対策? 早い段階で打っていく方がいい。球数を投げさせないのか? いや、球数を投げさせるのは必ずしも有効だとは思わない。菅野はスマートで頭のいい投手。こちらの作戦はすぐにバレる。追い込まれたら三振しやすいし、最初のストライクを狙っていく」