まさかの9失点…G菅野“大炎上”の裏にベイ打線の早打ち策
菅野は交流戦を含め、最近4試合で1勝3敗と調子を落としていた。6回127球、8回120球、7回121球、7回122球。ソフトバンクやロッテは菅野に球数を投げさせ、土をつけていた。セのあるスコアラーがこう言った。
「菅野攻略にはどのチームも頭を悩ませていた。当初は好球必打作戦で挑んでいたが、どこも攻略できず。それどころか、菅野に意図を見透かされて球を動かされた。早打ちを逆手に取られて凡打の山を築いていた。簡単に空振りしない。ボール球を振らないといったソフトバンクやロッテの粘りは参考になったけど、気になったのは菅野のここ何試合かの変化。この日も150キロ超えがなかったように、多少球の威力が落ちていて、逆球があるなど持ち味の制球力も影を潜めていた。開幕当初は中5日で回り、最近は毎回120球超えの投球が続く状況。疲労の蓄積ではないかとみていたんです」
菅野の近況をスコアラーから聞いていたラミレス監督は、「今の菅野は怖くない」と見抜いていたのかもしれない。
菅野の防御率は1.64に跳ね上がった。巨人にとって絶対的エースの大炎上は、ただの1敗ではない。