甲子園地区予選を席巻 “ハーフ球児”スカウティングの裏側

公開日: 更新日:

 真っ盛りの夏の高校野球地方大会でハーフ選手たちが躍動している。

 まずは横浜(神奈川)の怪物1年生・万波中正外野手。19日の神奈川大会3回戦でバックスクリーン直撃の135メートル弾を放ち、ネット裏の日米スカウトの度肝を抜いた。

 190センチ、92キロ。コンゴ共和国出身の父と日本人の母の間に生まれた。この夏は2試合で6打数4安打1打点だ。中学時代は東練馬シニアに所属。

 投手として最速138キロをマークし、全国4強。多くの強豪校から声がかかる中、横浜の金子部長が熱心に通って口説いたという。

 ノーシードの市川越(埼玉)は18日の4回戦で、昨秋と今春の埼玉王者・浦和学院を1-0で下した。立役者は左腕のメンディス海投手(2年)。8回を5安打無失点の好投で、打っても三塁打を放ち、決勝のホームを踏んだ。父はスリランカ人、母は日本人である。

 松山聖陵(愛媛)のプロ注目の196センチ右腕・アドゥワ誠投手(3年)も、プロ9球団のスカウトが見守る中、18日に第1シードの川之江を破った。この日の最速は143キロ。こちらはナイジェリア人の父を持つ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇