女子テニス大坂なおみも 五輪メダル数決める“ハーフの力”
テニスの全豪オープン・女子シングルス3回戦で23日、元世界ランク1位で第14シードのビクトリア・アザレンカ(26・ベラルーシ=同16位)と対戦した18歳の大坂なおみ(世界ランク127位)。
結果は1-6、1-6で敗れ、16強進出こそならなかったが、2回戦では第18シードのエリナ・スビトリナ(21・ウクライナ=同21位)に2-0で快勝。格上相手をパワーで圧倒した。
1回戦に勝った大坂は、17歳2カ月の沢松奈生子に次ぐ歴代2位の若さで4大大会の初勝利を挙げたが、勝因は最速が200キロを超える高速サーブだった。
一般の女子選手より20~30キロも速い「200キロサーブ」を打てるのは、大坂が憧れる世界1位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)など、数えるほどしかいない。180センチ・70キロの恵まれた体格とパワーあふれるショットは日本人離れしているが、それもそのはずだ。
大坂の母親は日本人だが、父はハイチ出身の米国人。大阪で生まれ、4歳で米国・フロリダに移住したため日本語は流暢に話せない。それでも日米両国の国籍を持っているので日本オリンピック委員会(JOC)の東京五輪強化指定選手に認定されている。