ハム岡が今度は右足肉離れ 怪我の多い選手は何が違うのか
せっかくの才能も、実戦で生かせなければ宝の持ち腐れだ。
日本ハムの外野手・岡大海(25)が、4日に右太ももの肉離れで登録抹消された。岡はルーキーイヤーの14年も左足靱帯断裂で長期離脱を余儀なくされた。今季も3月のオープン戦で右足首を痛め、一軍昇格したのは6月下旬だった。
いずれも突発的な事故ではなく、走塁中などのケガ。185センチ、83キロの岡は明大時代から「身体能力の塊」と評価されていたが、いまだにその能力を発揮できないでいる。
プロ野球は「無事是名馬」の世界。才能にあふれていても、ケガで活躍できずに球界を去った選手は数知れず。比較の対象としては格が違いすぎるが、イチロー(マーリンズ)がメジャーで頂点を極めることができたのも、大きな故障をしなかったためだ。ならば、ケガがちの選手とそうでない選手は何が違うのか。
ホークスOBの本間満氏(評論家)はこう言う。
「岡もそうですが、俊足選手ほどケガをしやすい傾向にあると思う。例えばロッテの荻野もそう。走力だけなら12球団で5指に入りますが、やっぱりケガが多い。おそらく、彼らは持っているポテンシャルに筋肉が耐えられないのではないか。イチロー選手も俊足ですが、“何かおかしい”と思ったとき、自分自身にストップをかける危機管理能力に優れているのだと思う」